【CJC=東京】小説『ドン・キホーテ』の作者、ミゲル・デ・セルバンテスの遺体がスペイン・マドリードの修道院教会の床下に埋葬されている可能性があるとして、レーダー探知機を使用した捜索が4月28日から始まる。
セルバンテスは、貧困の中で1616年4月22日に死去、その翌日に赤レンガでできた「トゥリニターリアス修道院」の教会に埋葬されたとされる。しかし、正確な埋葬場所は分かっていない。
AFP通信によると、法人類学者のフランシスコ・エチェベリア氏は、「捜索場所は特定してある。あそこに埋葬されたのなら、あの教会の床下にちがいない」と話す。
捜索の第一段階を指揮する専門家のルイス・アビアル氏によると、レーダーではセルバンテスの遺体かどうかについてはわからないが、埋葬場所は特定することはできるという。
場所が特定されたら、考古学者が遺体を掘り出し、法医学者が遺体の身元を特定する。捜索費用は10万ユーロ(約1380万円)を見込んでいる。