バラク・オバマ米大統領は2日28日、ウクライナでロシア軍が活動しているとする報道がある中、「米国は、ウクライナに対するいかなる軍事介入にも代償が伴うとする国際社会の見方と一致している」などとする声明を発表し、ロシアに対して警告した。
オバマ大統領は、ウクライナでのロシア軍の活動に関する報道について、「深い懸念」を表明。また、現在のウクライナの状況が極めて流動的だとし、ウクライナの暫定政府、ウクライナの統一のために支援することを表明した。
ウクライナでは同日、ウクライナ南部、親ロシアのクリミア地方で空港2つが武装勢力によって包囲された。この包囲について、クリミアの当局者はロシアの関与を指摘する声が上がっている。
また、同27日には、クリミア自治共和国の議会と政府本部が親ロシアの武装集団に占拠され、ロシアの国旗が掲げられるなどした。
ジョン・ケリー米国務長官は、セルゲイ・ラブロフ露外相と電話会談を続けていると報じられており、軍事介入はロシアにとって「極めて大きな誤り」になるとし、慎重な対応を求めている。