ウクライナの政権崩壊により釈放されたユリア・ティモシェンコ元首相(53)は24日、以前から求めていた椎間板(ついかんばん)ヘルニアの治療のため、3月にドイツを訪れることを明らかにした。
報道によると、ドイツのメンケル首相が23日、ティモシェンコ氏と電話会談を行い、メンケル首相はティモシェンコ氏の釈放を歓迎し、治療のため同氏をドイツに招待したという。ティモシェンコ氏は24日、声明を発表し、メンケル首相からのこの招待を受諾したことを明らかにした。
時事通信などによると、ティモシェンコ氏は3月6、7日にアイルランドで開催される欧州人民党の大会出席後、ドイツを訪れ、首都ベルリンにあるシャリテ病院で治療を受ける見通しだ。
ティモシェンコ氏は、収監中からドイツでの治療を求めていた。現在歩行が困難な状態で、22日に釈放された際も、車いすに乗った姿で演説。途中、気分が悪くなる場面もあった。
ティモシェンコ氏は、ウクライナの次期大統領選挙に出馬を表明しており、本格的な政治活動を前に健康状態を整える必要があるとみられる。