万代栄嗣師(松山福音センター主任牧師)が9日、東京・銀座の紙パルプ会館で開催された東京福音センターの集会でエペソ人への手紙3章を本文に説教し、イエス・キリストの十字架によってあがなわれ、神の子とされたという事実、キリストによって与えられた命を自分の心の中心に据えること、自分には神が用意された特別なご計画があり、それが今も着実に進んでいる事実を受け入れること、そして、神の御言葉という決して動くことのない価値判断によって、逆境にあってもあきらめずに一つのことを貫く神の大胆さを持つことに信仰の極意があると語った。
万代師は、「キリストの福音が私たちに植えられているとき、私たちの魂の平安を奪うものは決して存在しない」と語り、たとえ死であっても、福音に対する確信があれば、「明日死ぬことがあっても、召される瞬間でも、必ず平安に満たされる」と断言した。
イエス・キリストを信じる者は、何者にも決して揺るがされることのない生き方ができる。万代師は、「イエスを信じるなら、この奥義が心のど真ん中に植えつけられている。このことを覚えてください」と語った。
使徒パウロは、自身に用意された「神の永遠のご計画」(11)があることを確信していた。自分が立てた計算通りの計画によってだけ人生が進むのではない。自分の知らないところで神の計画が働いている。「あなたの人生にも、神のご計画が必ずある」と万代師は語った。
パウロには、キリストを信じる信仰から来る大胆さがあった。信仰は大胆さをもたらす。柔和と寛容がクリスチャンの人格の重要な要素ではある。しかし、忘れてはいけないのは、クリスチャンに与えられた霊は、臆病や逃げ腰の霊ではなく、力ある霊、行動に大胆さをもたらす霊である。
世の中の価値判断は簡単にぶれる。しかし、イエス・キリストの中に、決してぶれることのない価値基準がある。変わらぬ信念を持つ人に、一つのことを貫き通す大胆さがある。万代師は、「クリスチャンに、あきらめはふさわしくない」と語った。
集会には、都内に住むクリスチャン・ビジネスマンを中心に約50人が集まった。