アルコール中毒となり、暴れるため家族に身体を拘束されていたエチオピアの村人の男性が、イエス・キリストの生涯を描いた映画「ジーザス」を閲覧した後、劇的な霊的転換を迎えた。3日付の米ゴッド・レポートが報じた。
同紙によると、霊的転換を果たした男性ダウィトさん(仮名)は、「私は悪霊に憑かれた人間のひとりでした。この地にあって悪霊によって苦しめられていました。アルコール中毒になってしまい、他人からは『気が狂った男』と言われていました。私の家族は私の身体を(暴れないように)拘束して病院に連れていったほどです」と過去を明かした。
「ジーザス・フィルム」プロジェクトチームがダウィトさんの村を訪れた際に、ダウィトさんの人生に思いがけない転換が生じた。
同チームによると、映画を視聴した後、ダウィトさんはキリストの愛に触れて号泣し、最終的にキリストを受け入れるようになったという。
同チームが村を訪れた時のことについてダウィトさんは、「悪霊が、彼らのチームに近づけないようにさせようと、私の行く手を妨げていた」と話した。
ダウィトさんが霊的転換を遂げると、過去の姿を知る周囲の人々は、ダウィトさんの霊的転換について疑問の声を上げ、さらにはダウィトさんの信仰を迫害する人々もいたという。
ダウィトさんは、「この村で最初のクリスチャンとなるにあたって、多くの村人たちが私の信仰を迫害してきました」と当時を振り返った。
霊的転換を遂げたダウィトさんはその後、主に全生涯を捧げる生へと完全に転換され、ダウィトさんの村で最初の宣教師となった。
今日もダウィトさんは宣教を続けている。
キャンパス・クルーセード・フォー・クライスト(CCC)のタリク・フファ氏は、「エチオピアにある70パーセントの教会は、ジーザス・フィルムを直接伝道に使用しています。この映画を初めて見た人が『福音とは何か』がはっきり理解できるようになっています」と話す。
映画を見た村人がイエスを信じたという報告は続出しており、エチオピア教会の急成長に寄与しているという。
「ジーザス・フィルム・プロジェクト」は、新約聖書ルカの福音書を元に、イエス・キリストの生涯を2時間にわたって映し出した映画「ジーザス」を、世界中に普及させることを目的に活動している。
映画は自由に視聴することができ、1979年の立ち上げ以来、日本語を含む世界数百カ国語に翻訳されている。
同プロジェクトの究極的な目標は、「どれだけ多くの人々に視聴されたか」にあるのではなく、映画を視聴した後、「どれだけ多くの人々がイエスを信じるようになったか」にあるという。
1500以上のキリスト教団体の協力を経た同プロジェクトを通して、映画は1979年以来、延べ60億人以上に視聴されてきた。
さらに、映画を視聴してキリストを救い主として受け入れた人は、これまでに2億人以上に上るという。
「ジーザス」日本語版はこちら。