アメリカ西部の大自然を巡り、聖書に記された創造論を学ぶ「グランドキャニオンツアー」(ラブクリエーション主催)が、9月22日から7日間の日程で行われる。観光スポットとしても人気の高いグランドキャニオン、ブライスキャニオン、ザイオン国立公園などを創造科学研究で著名な韓国ハンドン大学のイ・ジェマン教授と巡る。今年で4回目。ツアーの人気は高く、今年もすでに申し込みがあるという。出発を日曜日の夜、到着を土曜日にし、教職者の参加も呼び掛けている。
ツアーの一番の魅力は、なんといっても深さ約1・8キロ、全長約446キロ、幅は最大16キロにまで及ぶ大渓谷、グランドキャニオンだ。イ教授は著書「創造科学コンサート」で、ノアの洪水前にできた層と洪水によって造られた層との境界を観察するのに、グランドキャニオンは最適の場所だと説明する。
聖書をよく見ると、全地球を覆う水が引いて乾いた地が形成される場面が、創世記に2箇所記録されている。一つは、天地創造の3日目、天の下の水が1箇所に集まり、地が現れた場面(創世記1・9)。もう一つは、ノアの洪水時、水が山々を覆い、地上にいたすべての生き物がことごとく死んだ後、水が地上から引いた場面(創世記7・11~8・5)だ。
イ教授によると、地球上で最も普遍的な地質現象が、地球規模で起こったノアの洪水の事実を明らかに証明しているという。それは、地層のある部分までは化石がまったくないのに、ある部分から急に大量の化石が発見されるという現象だ。進化論の立場では、地球上のあらゆる場所で観察できるこの現象がなぜ起きるのかを十分に説明できない。
構造の単純な生物の化石ほど下の層に、複雑な生物の化石になるほど上の層にあることを示した「地質年代表」は、生物の進化の過程をわかりやすく説明する資料として日本の教科書でもよく紹介されている。だが驚くべきことに、そのような地層の現象を実際に観察できる場所は、この地球上に1箇所も存在しないのだ。
天地創造の地は、生物を造る前にできたので化石を含んでいない。もちろん、通常の洪水で土砂に埋められた生物が化石になる可能性はあるが、それを発見するのは難しい。一方、ノアの洪水時に造られた地層には、当時生息していた多くの生物の化石が含まれているのだ。
グランドキャニオンでは、まったく化石が発見されないひどく変形した層の上に、数多くの化石を含んでほとんど変形のない層が突然現れるという現象を、他の場所よりはっきりと観察できる。ツアー参加者たちは、神が「見て良しとされた」地の痕跡と、洪水の裁きを示す地を一度に目撃するのだ。
イ教授は著書で、グランドキャニオンに秘められた神のみ思いを強調する。「さばきの跡でさえこんなにすばらしいのなら、見て良しとされたその姿はどれほど美しかったことでしょう。また、救われた人が行くべきところは、どれほどすばらしいことでしょう」
今回のツアーでは、イ教授のほか、ツアー団長としてラブクリエーション会長の佐々木満男氏、ツアーチャプレンとして那覇バプテスト教会主任牧師の国吉守氏が同行する。
これまでのツアー参加者からは、「自分は宗教を持たないが、目の前に広がる景色が『神の創造物』だと確信した」「自分にとって神の創造の業は聖書の中の『物語』だったが、ツアーに参加して、神の創造の力が具体的に迫ってきた」など、多くの感動の声が寄せられている。
参加費は成田発着、燃料サーチャージ込で28万8000円。札幌、大阪、福岡、沖縄発着のプランもそれぞれ用意している。申し込みの締め切りは8月9日。問い合わせは、ヒズプラン(電話:090・8174・6075、Eメール:[email protected]、担当:松崎)。
■外部リンク:「ラブクリエーション」ホームページ