爽やかな春の一日ですが、私たちも神によって祝福された恵みを頂く者でありたいと思います。
今回のボストンマラソン爆破テロの報道を見て、犯人の心の中はどんなものだろうかと思いました。私たちは、見かけや体裁を繕っても、心、魂が整えられているかが問われるのです。私たちは救いを頂き、イエスが内に宿っておられるという恵みをすでに頂いているのです。恵みが一杯与えられていると素直に感謝する者でありたいと思います。
エペソ人への手紙には、神に選ばれたユダヤ人と新たに神によって救われる異邦人たちとの間の隔ての壁が、キリストの十字架によって取り除かれたので、ひとつにされ神の家族になったという中心的メッセージがあります。さらに、その根底には、神から与えられた恵み、祝福、賜物を感謝し、満ち足りている感覚が溢れ、にじみ出ているのです。
1.与えられている恵みの事実を知る
イエスがこの世に来てくださったのは、私に対して愛を示し、十字架の上で私の罪の身替りとして死んでくださるためであり、甦られたのは永遠の命を与えるためでした。このとてつもなく大きな恵みをすでに頂いていることを思い起こしましょう。
私たちは、不足、欠乏感で神の前にいらいらして「どうして私の祈りを聴いてくださらないのですか。」と愚痴っぽい態度に出ているかもしれません。でも与えられている恵みが事実としていくつもあるのです。神の恵みは多様です。その一部分でも認識し、感謝しましょう。頂いた恵みに鈍感になったまま、気づかずに終わることがないように注意しましょう。神の恵みは事実として、与えられてきたということを認識し、その事実を知る者となりましょう。
2.恵みを実体験し実感する
キリストの恵みを事実としてわかっただけでなく、実感をもって、実体験しましょう。私たちの心は油断すると悪魔の策略にごまかされ、罪の力の影響が残っているので、愛したり感謝することができなくなります。神に感謝することを肝に銘じたいと思います。
最近、企業ではクレーム担当の部署が設けられるなど、みんな批判や不平を言うのが得意です。しかし、そうではなく、神から与えられている豊かな恵みを素直に感謝して受け止め、喜ぶ自分になることが大切です。感謝することで心の中に命の泉を開くのです。神に愛され、満ち足り、守られている感覚を自分のものとして呼び起こしましょう。
3.与えられた恵みに立って行動する
神に愛され、満たされている私たちに、今度はやるべきことがあります。それが人に愛を伝えること、与えること、奉仕することです。
不平不満、敵意や怒りが心に溢れていませんように。すべてイエスが取り除いて下さいます。私たちの中には人々に伝えたい喜びがあります。それが神によって備えられた良い行ないです。それをするようにと、キリスト・イエスによって選び出された神の作品である一人一人であることを、私たちは喜び合いたいと思います。その恵みに立って行動していきましょう。
万代栄嗣(まんだい・えいじ)
松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。
また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。
国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。