命の芽生えの季節を迎えていますが、私たちの人生の歩みの中にも、この春にふさわしい神からの命の祝福、新鮮な恵みを頂いていきましょう。この箇所はおそらく聖書の中で一番有名な1節です。それは、この御言葉が単に言葉として美しいだけではなく、この真実がすさまじく重いものだからです。聖書を一言でまとめるなら、この節と言われるものです。
1.神の愛の事実
神は、私たち一人一人を徹底的に愛して下さっているという、神の愛の事実があります。それは、単に言葉だけでなくひとり子の命を下さるほどの愛です。
愛にもいろいろあります。コンサートで「愛しているよー」と歌手が叫ぶ軽い愛もあれば、子供が病気の時、代れるものなら代わりたいという親子の愛もあります。しかし、神に背を向けた、とんでもない「罪人」であり、神の「敵」でもあったとローマ人への手紙に記されているような私たちに、神は愛を注いで下さったのです。そんな「罪人」であり「敵」であった私たちさえとことん愛し、代わりに死んで命まで下さった、そこまでの愛で神は私たちを愛して下さっているのです。
癒やしを考えるとき、特別な業を積んだり、特別な幸運で癒やされるのではありません。このすさまじい神の愛が私たちへ与えられているという、動かすことのできない事実が根底にあるのです。その愛の中に置かれている私たちには、キリストの救いと豊かな恵みが与えられているからこそ、癒やされてゆくのです。
2.永遠の命が与えられる事実
私たちは、単に心が休まるとか経済が恵まれるという御利益レベルの救いにとどまらない、本物の救いである永遠の命をいただいているのです。神は、神と共に永遠に生きることのできる、命の最高形としての永遠の命を私たちに与えて下さったのです。ですから私たちは、神がそもそも与えようとしておられた最高の命、永遠の命にまで進みたいのです。そのために私たちは、肉体の命だけで生きるのではなく、神の御霊によって生まれ変わらなければなりません。それによって天国に行き、いつまでも神と共に生きることができるのです。
神が、死を超越した永遠の命まで用意してくださっているのですから、死に至るまでの私たちの地上の歩みの中で、その命を全うするために神様が病気を癒やしてくださるのは当然です。
3.あなたを救って下さる事実
神の愛に例外はありません。唯一無二のあなたというひとりを救うために、唯一無二のイエスというひとり子が救い主として来て下さいました。
「主の御名を呼び求める者は、だれでも救われる。」(ローマ10:13)とある通り、あなたも必ず救われます。イエスは一人一人の救い主として、あなたにも向き合って下さいます。私たちの祈りに答えて癒やしを行ない、あなたのためにも主は働いて下さり、神の豊かな恵みが現わされます。
神は、あなたが健やかであることを願っておられるのであり、イエスが十字架で苦しまれたとき、その傷によって私たちは癒されたのです。今日も鮮やかな癒やしを体験しましょう。
万代栄嗣(まんだい・えいじ)
松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。
また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。
国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。