問題に対しては、勇気を出して立ち向かわければならない。問題から逃げていると、不安と恐れが襲ってくる。
「いったいどうなってしまうのだろうか?」「きっと、悪い結果になるにちがいない!」
夜も眠れなくなり、食事も喉を通らなくなる。弱気になって、ますます問題から逃げようとする。問題から逃げるほど、不安と恐れは大きくなって追いかけてくる。
問題に対しては、勇気を出して立ち向かわなければならない。問題に直面しただけで、問題の半分は解決してしまう。逃げていた問題にいざ直面してみると、「なぁんだ、大したことはなかった!」と思うことがよくある。
2. 臆病者は神の国にふさわしくない
勇気は意志の力である。正確には、信仰から生み出される意志の力である。神を信じて、問題に立ち向かおうと強く決心し、断固として戦う力である。
イスラエルの民は、神の奇跡によって真っ二つに分かれた紅海を渡り、「呪いと隷属の地・エジプト」から脱出した。神は彼らを「恵みと解放の地・カナン」に連れて行こうとしていた。そのカナンは彼らの目の前にあった。わずか2週間足らずで行ける距離であった。
カナンを偵察に行った10人の斥候のうち臆病者の8人は、カナンに住んでいた敵を恐れて、「彼らと戦っても勝ち目はない。必ず負けるだろう!」と報告した。
神を信じる勇敢な2人の斥候、ヨシュアとカレブは、「神が敵を滅ぼしてくださるから必ず勝つ。勇気を出して戦おう!」と報告した。しかし、臆病者の8人の斥候の報告を聞いた不信仰のイスラエルの民は、臆病になって戦うことを拒否した。
その結果、ヨシュアとカレブを除いて、彼らは40年間荒野を放浪したが、カナンの地に到達する前に全員が死に絶えてしまった。不信仰と臆病は同義語である。だから、臆病者は、不信仰者として、神の国にふさわしくないのである。
ヨルダン川を渡ったヨシュアの率いる新世代・イスラエルの民は、カレブとともに、神を信じて勇敢に戦い、カナン全地を勝ち取った。困難な問題に直面した時こそ、勇気を出して立ち向かわなくてはならない。
神はあなたとともにおられる。
・・・「強くあれ、雄々しくあれ。あなたがどこへ行くにも、あなたの神、主が共におられるゆえ、恐れてはならない。おののいてはならない」(ヨシュア記1:9)
佐々木満男(ささき・みつお)
国際弁護士。東京大学法学部卒、モナシュ大学法科大学院卒、法学修士(LL.M)。インターナショナルVIPクラブ(東京大学)顧問、ラブ・クリエーション(創造科学普及運動)会長。
■外部リンク:【ブログ】アブラハムささきの「ドントウォリー!」