【CJC=東京】キリスト者にとってエルサレムは聖地。巡礼として訪問したいと思っても、イスラエルとパレスチナとの対立、ユダヤ教とキリスト教の対立、さらには費用の問題もあって、夢の実現は容易ではない。
2012年、技術と信仰のために150万米ドル(約1億3500万円)を投じて設立された「エルサレム・コム」(Jerusalem.com)が、インターネット上で仮想の巡礼を実現させた。
米アップル社のタブレット「iPad」にダウンロードするか、オンラインで「エルサレム・3D・ツアーズ」(Jerusalem 3D Tours)にアクセスして利用できる。巡礼地として有名な聖墳墓教会、生誕教会や嘆きの壁(西壁)、ゲッセマネなどを訪問できる。説明はあるが英語。
コンピューター・グラフィック技術を駆使しているだけに、同種のインターネット案内に比べて、「自由に歩き回れる」のが特徴という。
また実写を利用したものにインターネットのサイト「3D・イスラエル・コム」(3DISRAEL.COM)がある。そこに「エルサレム・バーチャル・ツアーズ」(Jerusalem Virtual Tours)が設けられており、約30カ所の名所に入り込んだカメラが天地周囲をくまなく写しとったものを、カーソルを操作しながら見ることができる。動画ではなく、各名所で撮影場所は1カ所だけだが、あたかもそこに立って天地周囲を連続して見る気分にさせられる。