戦後の米国で共産主義運動と福音運動を分離し、歴代米大統領と対話を続けてきた著名福音主義伝道者のビリー・グラハム氏(94)はオバマ米大統領の再選に際して祝辞を伝え、今後の新たな福音主義運動を含めた将来に対する希望を述べた。
グラハム氏は、「選挙結果による是非を問わず、神様は私達に私達の指導者のため、国家であれ、州であれ、地域レベルであれ、選ばれた人たちのために祈ることを求めておられます。聖書が私達に互いに尊敬し、感謝がささげられるようにすることを促しています(Ⅰペテロ2・17、Ⅰテモテ2・1~3)」と伝えた。
グラハム氏は一時モルモン教徒のロムニー氏を支持する姿勢を示したことで一部の福音主義指導者らから批判も受けていた。グラハム氏は先月米ノースカロライナ州の自宅でロムニー氏と会談し、聖書的価値観に沿ったロムニー氏の高い人間性を称賛していた。
ビリーグラハム伝道協会(BGEA)では、米キリスト教徒らに対し、聖書的価値観が保たれていくことができるように祈りを捧げた上で大統領選で投票することを促していた。
グラハム氏はオバマ米大統領再選後の米国について「選挙結果にかかわらず、いかなる選挙も米国に根付く根本の問題を取り除くことはできません。問題は人の心にあるのです。人の心の回復、国家の回復それぞれ悔い改めを通してのみ行われることができます。聖書では『主の御前から回復の時が来ているのですから、あなたがたの罪をぬぐい去っていただくために、悔い改めて、神に立ち返りなさい(使徒3・19-20)』と教えています』」と伝えた。
来年95歳になるグラハム氏は、自身の健康問題を配慮し、今後一年はBGEAのミニストリーを背後で支え、「95歳になるまでに、イエス・キリストの福音を米国のすべての可能な場所に伝えていきたい」と抱負を伝えた。
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