秋も後半となりましたが、この1年は信仰の実践、「プラクティカ」を目標としていました。80歳の石原都知事が辞職して新党結成、国政に返り咲きというニュースに驚きましたが、私たちも信仰を働かせて行動を起こす者になりましょう。その時、大切なことは、単に自分のしたいことではなく、神のみことばに従い、イエスの救いの約束に立ち、聖霊の導きに敏感になること。神に委ねるなら、自力での最大より、もっと大きなことをさせて下さいます。
今日は聖書の中心的な概念のひとつ、神の選びについての恵みをいただきましょう。
1.あなたの人生を貫く神の選びがある
自分の寿命はわかりませんが、その長さが尊いのではなく、そこに人生を貫いて変わらない神の選びがあることを感謝しましょう。人間の選択では、ファッションやその他の好みもその時は良いと思っても、すぐに変わるものです。しかし、「アブラハムのすえよ」とあるように、神の選びは、世代を超えて永遠に変わりません。
いろいろなきっかけを通して自分は教会に来たと思っているかもしれませんが、その背景には、神の選びがあるのです。今クリスチャンとして生活しているのは本当に不思議です。誰がなんと言おうと、神の特別な選びが働いているのです。
2.選びのもたらす絆の強さ
「あなたを地の果てから連れ出し」と書かれているように、神は私たちがどこにいようと、何があっても切り離すことのできない絆でとことんともにいて下さるのです。自分の都合や状況の変化で見捨ててしまう人間とは違い、神は、何があろうと私たちを見捨てられることはありません。常にともにおられる神を信じて歩めることを感謝したいのです。
これは一番の鍵で、ほかの宗教と大きく違う点です。私たちが真面目に修行したり、良いことをすれば救われる、というのが一般的な教えです。しかし、キリスト教は神との関係が重要なのです。私たちがどう歩もうと、神と結びついていれば、神がともにおられるのです。悩みや困難の中にあるとき、神がともにおられることを忘れていませんか?
聖書の神は、常にともにいて「これが道だ、これに歩め」と、絶対に間違わない正確さをもって私たちの道案内をして下さるのです。
3.選びから生まれる本物の強さ
神に造られたものの中で人間だけに時の概念があり、過去や未来を考えます。それは人間のすばらしい能力であると同時に、未来に潜む危険を思って不安になったり、過去のことで後悔したりします。しかし、私たちを選んでくださった神の力と導きによるなら、必ず勝利を与えられるのです。
聖霊の恵みとは、ともにおられる神により、肉の力では得られない神による守りや平安を体験することです。自力で歩み、不安になっていませんか? 神が必ず守ってくれるという信仰を告白しましょう。
何のとりえもない平凡な私たちが、神の特別な選びの内にあるのです。私たちは、主がともにおられるので必ず勝利します。あなたの信心深さによるのではなく、神によって選ばれているのです。
万代栄嗣(まんだい・えいじ)
松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。
また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。
国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。