インターネット社会が到来し、スマートフォンひとつでソーシャル・ネットワーク・サイト(SNS)にアクセスできる今日にあって、今までになくキリスト教の信仰を他者と共有できる機会が激増している。
このようなメディアにおける新時代において、クリスチャンがいかに有効にニューメディアを活用していくべきかについて会議する第3回クリスチャンニューメディアカンファレンスが20日、英ロンドンウォータールーにあるキングズカレッジにて開催された。22日、英クリスチャントゥデイが報じた。
同会議ではクリスチャンとなった個々人がいかにデジタル世界において影響力のある情報を発信していくことができるかに焦点を合わせた会議がなされた。今年度の会議テーマは「デジタル時代におけるストーリーの力」で、クリスチャンとなった個々人それぞれが持つストーリーを語る潜在的パワーを発揮するためにいかに教育されていくべきかが議論された。
基調講演を行った英クリスチャンブロガーのシェリダン・ヴォイセイ氏は「デジタル時代は私達がストーリーを語るのにとてもすばらしい時代です。多くの無料で利用できるツールにアクセスでき、それらを用いてイエス様が私達に命じられておられることを語ることができます」と述べた。
同会議に招かれた参加者らは、オンラインの環境下でより大胆に信仰を表現していくこと奨励された。また神の御言葉を拡散させていくためにSNSのようなサイトをいかに有効利用していくべいかについても講義がなされた。
プレミア・クリスチャン・メディアのニューメディア部ディレクターのケヴィン・ベネット氏は「境界線を広げていこうとする人間の活力のようなものがあります。そのような力を神様は私達の中に備えてくださいました」と述べた。
英プレミアのラジオ番組の中ではジャスティン・ブライアリー氏というクリスチャンのホストがクリスチャンとノンクリスチャン、神学者と無神論者の間の会話を仲介している。このような異なる立場の人々の間に入ることで新たな領域を形成しているという。
無神論者を神学者と対話させる番組を放送し続けた結果、同番組ホストのジャスティン・ブライアリー氏の番組に世界中の無神論者がアクセスするようになったという。
ラジオ番組に加え、ソーシャルメディアサイトも一般人を神との関わりの中に巻き込ませる力強いツールとなっていることが示された。ソーシャルメディアコンサルタントのブリオニー・テイラー氏はオンライン上で短文を投稿し互いに情報を共有できる「ツイッター」の持つポテンシャルについて、「全国規模の祈りを広めることに役立ちます。ツイッターは祈りについて互いに語り合う障壁を破壊することができる力があります」と指摘した。
テイラー氏は「人々が祈ろうとするとき、皆が祈るようになります。神様は人々の心の中に永遠の場所を作られました。私たちは皆私達の中にあって神を求めているのです。人々は神を求めており、ツイッターのようなプラットフォームを通して神に進んで語りかけたいと思っています」と述べた。
ツイッターは悪用されれば暴力的な発言の連鎖によって炎上してしまうという事態も発生するものの、キリスト教共同体においては祈りを世界中でシェアしてひとつの祈祷題目のために祈ることもできるというすばらしい利点も存在していることが指摘された。
テイラー氏は「パウロ使徒がツイッターのある時代に生きていたら、何を書いていたか気になります。彼にとって手紙に記すことが最高の彼に与えられた能力でもありました。ソーシャルメディアの発展した時代にあって、イエス様は地の果てまでこれまでとは違うやり方で伝えていくように願われているのではないかと考えさせられます」と述べた。
※クリスチャントゥデイ「フェイスブック」サイトはこちら
※クリスチャントゥデイ「ツイッター」はこちら
クリスチャントゥデイからのお願い
皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。
人気記事ランキング
-
カトリック教会の大聖堂が焼失、ミャンマー軍事政権の兵士らが焼き払う
-
「カトリックジャパンニュース」がスタート カトリック新聞は休刊
-
キリシタン弾圧を描いた遠藤周作の代表作『沈黙』 絶望の淵で宣教師が得た答えとは?
-
世界宗教者平和会議日本委、ミャンマーに1万ドルを寄付へ 地震の被災者支援で
-
シリア語の世界(20)名詞1・ヨハネ黙示録の賛美歌3―5章12、13節― 川口一彦
-
第3回臨床牧会教育(CPE)参加者募集 オリブ山病院で6月30日〜7月11日 「信仰の実践としての医療におけるスピリチュアルケア」
-
サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(16)ニコラス司教の赤い服
-
ワールドミッションレポート(4月2日):アイルランドの2人のイラン人女性
-
ワールドミッションレポート(4月1日):インドネシアのミナンカバウ族のために祈ろう
-
東京で初の「赤ちゃんポスト」「内密出産」 賛育会病院が開始、国内2例目
-
「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る
-
キリシタン弾圧を描いた遠藤周作の代表作『沈黙』 絶望の淵で宣教師が得た答えとは?
-
ミャンマー地震、国内のキリスト教NGOが緊急募金開始
-
東京で初の「赤ちゃんポスト」「内密出産」 賛育会病院が開始、国内2例目
-
超自然的現象と科学(11)アガペー再考―アガペー以上の大きな愛「ドード」発掘 愛多妥直喜
-
シリア語の世界(20)名詞1・ヨハネ黙示録の賛美歌3―5章12、13節― 川口一彦
-
第3回臨床牧会教育(CPE)参加者募集 オリブ山病院で6月30日〜7月11日 「信仰の実践としての医療におけるスピリチュアルケア」
-
カトリック教会の大聖堂が焼失、ミャンマー軍事政権の兵士らが焼き払う
-
聖書の売り上げが5年間で87%増加、英国 Z世代がけん引か
-
世界バプテスト連盟、トランプ米政権による対外援助の大幅削減受け緊急の呼びかけ
-
キリシタン弾圧を描いた遠藤周作の代表作『沈黙』 絶望の淵で宣教師が得た答えとは?
-
「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る
-
東京で初の「赤ちゃんポスト」「内密出産」 賛育会病院が開始、国内2例目
-
ミャンマー地震、国内のキリスト教NGOが緊急募金開始
-
シリア語の世界(20)名詞1・ヨハネ黙示録の賛美歌3―5章12、13節― 川口一彦
-
カトリック教会の大聖堂が焼失、ミャンマー軍事政権の兵士らが焼き払う
-
世界バプテスト連盟、トランプ米政権による対外援助の大幅削減受け緊急の呼びかけ
-
聖書のイエス(6)「わたしはさばきのためにこの世に来ました」 さとうまさこ
-
超自然的現象と科学(11)アガペー再考―アガペー以上の大きな愛「ドード」発掘 愛多妥直喜
-
ミャンマー地震、ハンガーゼロが募金開始 教会にも被害