学生や社会人を対象に活動する宣教団体、国際ナビゲーターの渋沢浩二主事が19日、インターナショナルVIPクラブ・新宿(会長:中山雄幸=以下、VIP新宿)の6月例会に講師として招かれ、講演を行った。VIPの集会は初めてという人も含め12人が参加。渋沢氏は自身が信仰へ至った過程と共に、「ナビゲーターで大切にしていることは、一人の人を継続して助けること」と、第二テモテ2章2節にある「次の世代に働きをゆだねること」を基に活動を展開する同団体の働きを証しした。
VIP新宿は今年、これまでに日本キャンパス・クルセード・フォー・クライスト(CCC)代表の栗原一芳氏、キリスト者学生会(KGK)総主事の安藤理恵子氏と学生宣教を代表する諸団体から講師を招いて例会を開催。今回も日本の学生宣教を担う国際ナビゲーターの渋沢氏を講師に招いた。
渋沢氏は講演で、学生時代に信仰を持つようになるまでの自身の歩みを一つひとつ証しした。大学時代以前に持っていた自身の悩みや、国際ナビゲーターを通して主のために生きようと決心するまでの過程、15年間にわたるキャンパスでの働きを振り返り、「神さまは約束したことに対して誠実に答えてくれる」と語った。
また、国際ナビゲーターのキャンパスでの働きを紹介した。たとえ在学中に導かれた学生がいたとしても、卒業と共にフォローアップすることが困難になってしまうケースが多く、そのことが大学での働きの広がりを難しくしているという。「たとえ信仰に導かれることがあっても、交わりから離れてしまう人が非常に多い」と渋沢氏。社会に出てからもフォローアップができるようにネットワークを作ることや、継続して聖書を学び交わることができる小グループの必要性を語った。
国際ナビゲーターが始まったのは1933年。創始者の米国人ドーソン・トロットマン氏の「あなたが、私から学んだことを彼らに教えなさい」という言葉から、人から人へと個人的に働きかける個人伝道を中心に活動が始まる。プロテスタント、聖書信仰に立つ超教派の宣教団体として、現在は100ヶ国以上に活動を広げている。
主催のインターナショナルVIPクラブ(代表:市村和夫)は、ビジネスマンを対象としたキリスト者のネットワーク。「VIP」は聖書の言葉「私の目にはあなたは高価で尊い(Very Important Person in God's Eyes)」(イザヤ43:4)からつけられた。日本で始まったこの働きは、現在、国内で100以上の集会を開き、さらに米国や英国、韓国、中国、オーストラリアなど世界各国へネットワークを拡大している。各界で活躍するクリスチャン・ビジネスマンを講師として招いたりなど、様々な形で集会を行っている。大学生を対象とした「VIP大学ネットワーク」から、食事を共にする「VIP朝食会ネットワーク」や「VIP昼食会ネットワーク」、各種スポーツクラブなど活動は多岐にわたる。