会議では中国諸教会の置かれた独特な環境や中国地域教会のエキュメニカルな関係性について焦点を当てた議論がなされるという。同会議は6月6日から16日まで開催予定で、WCC国際関係委員会(CCIA)によって組織され、中国基督教協会(CCC)および中国基督教三自愛運動委員会によって主催される。CCCは2,300万人の会員を抱えており、アジアのWCC組織の中では最大の組織となっている。
WCCトゥヴェイト総幹事も同会議に出席予定であるという。トゥヴェイト総幹事は2010年に総幹事に就任して以来中国訪問は初めてのことになる。
CCIAの主な会議は南京で行われる予定で、「中国を理解する」というテーマの下、中国市場改革、社会主義システム下における発展、貧困問題、持続可能な発展、および中国の諸宗教、宗教に関わる法律、中国諸教会などについて中国の現状を学ぶ予定であるという。
CCIAディレクターのチュナカラ博士は「今回はCCIAの第51回目の会議となります。今回の会議はWCC発足以来、中国で国際的なエキュメニカルの集会が行われる初の試みとなります。そして同会議は中国のWCC加盟教会によって主催されます」と述べている。
上海での会議では現代中国の文化背景の中で都会のライフスタイル、および地方のライフスタイルについて学び、上海地域教会での礼拝に共に参加する予定であるという。
CCIAの会議は来年開催予定の第10回WCC総会の準備のために行われる。同総会ではエキュメニカル運動における国際的な側面の重要性や今後の方向性、さらには地政学的な情勢を考慮した上での公共政策やグローバルなアドボカシーイニシアチブについても議論される予定であるという。