煎られた豆をその場で挽き、ハンドドリップで丁寧に注がれるモカ・イルガチェフは「奇跡」のレベルとお勧めのほのかな花の香り。ふんわりとほどける様な食感と柔らかな甘さが印象的なショートブレットクッキーは上品にコーヒーの苦味を引き立てる。
店内は柔らかなクリームオレンジ色の壁に、大理石調のブラウンの床、シンプルな木目のテーブルセットには可愛らしく飾られた花と、小さく掲げられたメニュー、そして、かごに収まる紙ナプキンが置かれている。
ここは、ケヤキ並木の早大通りにある珈琲専門店「預言CAFE」。さり気なくゴスペルソングが流れる落ち着いた雰囲気の中、この店のオーナーでCI(クリスチャン・インターナショナル) アジア東京キリスト教会牧師の吉田万代(よしだ・かずよ) 師が、依頼者一人ひとりに神からの「預言」を伝えている。毎週日曜には同じ場所で礼拝もささげている。ここは、教会でもある。
「預言」は無料。内容は個人によって様々だ。流れるように神からのメッセージが語られる。聖書が語る神の特別な愛と慈しみ、また、苦難を必ず乗り越えられるという確信と希望を与える力ある言葉があふれ出る。
カフェを始めたきっかけは教会の移転。聖書の御言葉によってこころ癒され、涙を流す数多くの人々を見てきた吉田師は、「たくさんの人に来てもらいたい。ガラス張りなら入りやすい。オープンで入りやすいところ」と探すうちに、早大通りの商店街でカフェにぴったりのこの場所を見つけ出した。
07年5月15日に正式オープン。以来、口コミでうわさは広がり、いまでは客の9割が神のメッセージを求めて店を訪れている。ほとんどがノンクリスチャンだ。
「ノンクリスチャンの方々が本当に神さまの真理に渇いている」と吉田師は語る。
営業時間は火曜日から金曜日の午後2時から午後6時半。礼拝は、毎週日曜日 午後3時半から。詳しい問い合わせは、「預言カフェ」(東京都新宿区早稲田鶴巻町521番地1F、電話:03・3205・0456、メール:[email protected]、ブログ:http://ciatk.exblog.jp/)まで。