株式会社ソニー・コンピュータエンタテイメント(以下、SCE)が販売する家庭用ゲーム機「プレイステーション(PS)3」のソフトのうち、銃撃戦など暴力的なシーンが数多く設定されているソフトでマンチェスター大聖堂の映像を許可なく使用されたとして、英国国教会がソニー側に謝罪とゲームソフトの販売停止を求めていた問題で15日、教会側はソニー側から謝罪を表明する文書を受け取ったと明らかにした。同日、共同通信社が伝えた。
同社によれば、ソニー側はSCEヨーロッパの社長名で教会側に謝罪する一方、ソフトの内容自体に法的な問題はないとしている。フランス通信社(AFP)が10日報じたところでは、教会側はソニー側の対応によっては法的手段も辞さない構え。現在もその姿勢を崩しておらず、今後、両側の直接的な対話が進められる見通しだ。
問題となっているソフトは、「レジスタンス―人類没落の日―」。英中部に位置するマンチェスター大聖堂で銃撃戦が行われるように設定されており、英国放送教会(BBC)の放送でマンチェスター主教は、同都市で銃犯罪が多いことを挙げ、ソニー側を「非常に無責任」と非難している。