祈っていた時に、音が聴こえてきて、その音をピアノで再現、その時思わされたこと、与えられた御言葉を歌詞につけて次々と作詞作曲を続けているシンガーソングライター知保子コストナー氏。ファーストアルバム「Sound From Heaven(天からの音)」を発売後、さらに天からの音が続々と聞こえ、現在21曲目の作詞作曲にとりかかっているという。
過去にある信頼していた人に裏切られ、心に深い傷を負っていたものの、クリスチャンとなり、主にある平安の中で徐々に癒され、「赦し」という曲が与えられたことがきっかけに、本当に「人を赦す」ということができ、信仰が更に深くなったという知保子氏に、天からの音が聴こえてきたきっかけ、信仰成長の証を聞いた。
○いつからクリスチャンになられたのでしょうか?
17年程前、自宅でのピアノ教室や某音楽教室の講師をしていた時に、英語が習いたくなって、英語の先生を探していました。その時、たまたま地元のお店で若い外国人の女性がいらして、お声をかけました。普段私は見知らぬ方にお声をかけたりしないのですが、なぜかその時はお声をかけてしまいました。そしてどういう方かもよくわからないのに、「英語を教えていただけませんか? 」と聞いてしまいました。彼女は近くのアメリカンスクールに通っている女子高生(ノルウェー人)で、後から彼女に聞きましたが、彼女も見知らぬ人に声をかけられてもお話ししない人だったそうで、不思議だったと・・・。後日ご連絡をいただき、喫茶店で毎週一回一時間英会話レッスンを受けました。
―わたしはあなたがたのために立てている計画をよく知っているからだ。―主の御告げ。―それはわざわいではなくて、平安を与える計画であり、あなたがたに将来と希望を与えるためのものだ(エレミヤ29・11)。
当時私は心の重荷があって、また以前の心の傷の後遺症もあって抗不安剤等を飲んでいて不安定な状態でしたから、彼女と親しくなるにつれ、英語で自分の中にある心の重荷を打ち明けるようになっていきました。その時、彼女がくれた御言葉がエレミヤ書29章11節でした。その時彼女のお父様がキリスト教の伝道師であることを知り、「教会に来てみたら?」と誘われ、行き始めました。子供の頃行った教会学校以来の教会訪問でした。
そして賛美の中、何かを感じ、涙が溢れ、止まりませんでした。その時はわからなかったのですが、聖霊様に触れられたのですね。しばらく教会に通ううちに、神様の愛をご存じの方々との触れ合いを通して「主にある平安」というものを知りました。また、重荷につぶされそうになっていた私のために、彼女のお父様は毎週祈って下さり、御言葉を下さいました。どこの病院のカウンセリングドクターよりも私の心に触れるお言葉を下さいました。そうして毎週次の一週間を生きて行くお力をいただき帰宅していました。
そうこうするうちに、その伝道師の方が、家族共々ノルウェーに帰ってしまわれることになり、洗礼を受けることを勧められました。その時私は神様を信じてはいましたが、まだ洗礼を受けることを決心できずにいました。まだ彼女と話したくて、彼女を追うようにノルウェーにいる彼女の家に2週間滞在し、神様のお話をたくさんしました。彼女は私に洗礼を受けるように勧めるのではなく、「神様が呼んでくれるから大丈夫」、そう言ってくれました。
私たちは神とともに働く者として、あなたがたに懇願します。神の恵みをむだに受けないようにしてください。神は言われます。「わたしは、恵みの時にあなたに答え、救いの日にあなたを助けた。」確かに、今は恵みの時、今は救いの日です(Ⅱコリント6・1~2)。
日本に戻ってから一つの御言葉がずっと心にあるようになりました。第二コリント6章1節~2節です。「今や恵みの時、今こそ救いの日」この言葉が日毎に心を占めるようになり、ついに決心し、牧師に話し、その年のクリスマスに受洗しました。
○今のご主人様とのご結婚はどうして決意したのでしょうか?
今の主人とは、その教会で出会いました。始めは主人には申し訳ないのですが、体は大きいし、私はあまり英語も話せなかったので、怖くて近づけませんでした。でも「ピアノを習いたい」と言われ、レッスンが始まりその時神様のことを話してくれて、いつの間にかそれが楽しく拠り所のようになっていきました。聖書や神様のことでわからないことを聞くと、何でも教えてくれました。主人はとても穏やかで、他の教会員の方々同様、「主にある平安」があって「キリストの香り」のする人でした。また決して自信家でも高慢でもありませんでしたが、何というか自分がかけがえのない者、愛されている者であることを知っていて、欠点があっても、それをむしろありのままの自分が愛されているのだからと自己受容できている人で、主に在って心が解放されている人でした。主人は私をイエス様に導いて下さった方々の一人でした。私の消すことのできない過去の心の傷があることも知った上で、「結婚しよう」と言ってくれましたので、結婚を決意しました。