宗教思想家として知られ、日本人の宗教観について論じ、広く自由な立場から現代の宗教思想、芸術、文化などを論じてきた京都精華大学名誉教授の笠原芳光氏が「日本人の宗教性」というテーマの講演(全2回)第1回目を14日、大阪YWCA(大阪市北区神山11-12)を会場に行う。
講演を通して、日本人が宗教に対してどのような意識を持っているのか、日本人の考え方や生活様式に溶け込む宗教的思想に触れ、日本人のスピリチュアリティの根源に迫る。
一回目では「日本人と仏教」というテーマで、日本人の中にどのようにして仏教が浸透してきたのか、教えの広がりと生活に根ざしていった仏教の精神を伝えていく。
今月28日に行われる二回目の講演では「日本人とクリスチャン」を主題に、キリスト教国家でもなく、仏教が広く伝わる中で、日本人がどのようにキリスト教に触れ、信仰を持つようになったのかを語る。
講演は1回参加で1700円、2回は3000円。(YWCA会員は1回1500円 2回2800円)
問い合わせは大阪YWCA梅田会員部委員会(〒530-0026大阪市北区神山町11-12、電話:06・6361・0838、ファックス:06・6361・2997、メール:[email protected]、担当:幕谷(まくや)・宮崎(みやざき) )まで。
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笠原芳光(かさはら よしみつ)
1927年、大阪市生れ。69年、京都精華大学勤務。「比較宗教史」「日本文学論」などの講義を担当。専門は宗教思想史。95年、学校法人木野学園理事長就任。クリスチャンであり、現代の思想、宗教上の諸問題を論評する宗教思想家。
著書に『イエス 逆説の生涯』、『イエスとはなにか』(春秋社)、『宗教再考』(教文館)、『思想とはなにか−吉本隆明との対談』(春秋社)、『信と不信の文学』(未来社)、『塚本邦雄論-逆信仰の歌』(審美社)、『言葉と出会う本』(法蔵館社)ほか。