全ての親は子育てにお金がかかることを知っている。世の親たちは、米国の保守的クリスチャンのドキュメンタリー番組に出演したジム・ボブとミシェル・ダガー夫妻が如何にして19人の子どもたちを育てているのかに驚かされた。
調査によると、米国では子どもを18歳まで育てるのに平均で25万ドル(2000万円超)がかかると言われている。ダガー夫妻の場合は全部で475万ドル(約3億8500万円)かかってしまう計算になるが、この一家はどのように家計をやりくりしているのだろうか。
ダガ―夫妻は19歳と17歳で結婚。長男だったジム・ボブはミシェルとともに自動車を修理して中古車として販売する事業を始めた。その後1994年には自動車販売業から不動産業に転向し、養鶏場を10棟の賃貸マンションに改装することで収入の基盤を築いた。
今日の彼らの収入の大部分は人気番組TLCシリーズ「19キッズ・アンド・カウンティング」の出演料となっている。同番組の出演料は1つのエピソードにつき2万5000ドル(約200万円)から4万ドル(約320万円)と言われている。
しかし、たとえそれらの収入によって貯蓄があったとしても、19人の子どもたちの必要を満たすのは容易なことではない。そのためダガー夫妻は新品を買ったことがないという。
ダガー夫妻は新車を買ったことがなく、21人乗りのバスをはじめとする乗り物は全て中古。ちなみに同バスは市場では5万ドル(約400万円)の価値があったが、彼らはオークションによってわずか2000ドル(約16万円)で手に入れた。
子どもたちの衣料品の買い物でもミシェルさんはガレージセールや中古品店しか利用しない。一家は月に48箱のシリアルを消費するといい、食料品も必ず大量に購入しなければならない。それにもかかわらず、彼らは食費を月3000ドル(約24万円)に抑えて生活しているという。
彼らのやりくりの方法は、お金の使い道を徹底的に調べ上げて計算し、「余分」を省くことなのだ。なお、彼らにとって貯蓄は重要だが、毎月の予算には家族で楽しむための娯楽費として100ドル(約8000円)を組み入れている。