在米日本人などを対象とする情報誌「U.S. FrontLine」(電子版)によると、今全米で聖書に基づいたファイナンス・セミナーが人気を集めているという。セミナーでは、聖書に記されている金・財産に関する数千箇所の文章を元に、「借金は良くない」「所得の10%を地元の教会に寄付する」などが勧められている。
セミナーを主宰するのはビジネスマンとしての経験を持つハワード・デイトン氏。これまで、米国内だけでなく世界49カ国の何万もの教会で、個人から事業までの財政管理について指導してきた。同誌によれば、デイトン氏が運営する「クラウン・ファイナンシャル・ミニストリーズ」は福音主義金融業会の指導的立場にまで成長しているという。
デイトン氏は、飲食業、不動産業で働いた経験があり、あるとき深刻な負債を抱えてしまった。その時に聖書に救いを求め、聖書に書かれてあった金や財産に関わる2350以上の文章をすべて抜き出し、家族でそれらの教えを厳守する生活を送るようにした。その後、持っていたローンはすべて完済、現在所有するクレジットカードも1枚だけだという。