万代栄嗣師(松山福音センター主任牧師)は7日、東京福音センターの集会で説教し、コリント人への第二の手紙1:8−11を引用して、信仰は空想の世界ではなく、現実の人生の中で表すものであると説いたうえで、私生活の中でイエス・キリストの救いを体験してほしいと聴衆に訴えた。
万代師は、信仰をこころの中だけに限定しないで実際の人生に表すためには、自分のありのままの人生を、否定せず、逃げず、ごまかさず、嘘をつかず、受け止めることが大切であるとした。
万代師は、使徒パウロが苦痛と困難、危機の中で信仰を表したと述べ、「神は決して調子の良いときだけ、一緒にいてくださるのではない。あなたの苦しみの状況が神の働かれる場になることを覚えてください」と語った。
死を覚悟させるほどの苦しみを通して、パウロは「もはや自分自身を頼まず、死者をよみがえらせてくださる神により頼む者」(1:9)に成長した。全ての死の危険から救われ、パウロは未来に確かな希望を抱くようになった。万代師はこれをパウロの「リアルな恵みの体験」だと語り、いまに生きるクリスチャン一人ひとりの信仰生活の中にもすでに、同じように神の働かれた「リアル」な恵みの事実が必ず存在していると強調した。