セランポール大学神学教育委員会(BTESSC)は、インド福音同盟、インド教会協議会および平和のための異宗教間連合と共に国家レベルのキリスト教指導者協議会と共に2月29日から3月2日まで協議会を開催した。同協議会において、インドにおけるキリスト教の宣教について「キリスト者は他者の信仰を変えようとする場合、その決断的な段階に踏み込むまでに信仰を変えるべく人生を振り返り、新たな人生を準備するための十分な時間を与えてあげることで、他者が全人格的な自由意思の下でキリストの信仰を決断できるように努めなければならない」―との新たなガイドラインを提唱した。
BTESSCの協議会では、昨年作成された「多宗教世界におけるキリストの証―望ましい行い」に関するガイドラインの点検がなされた。同ガイドラインは、世界教会協議会(WCC)、世界福音同盟(WEA)およびカトリック教会の宗教間対話のための司教協議会(PCID)によって承認されている。
協議会では、多宗教の文化的背景の中において、どのようにキリスト者が宣教して行くのが望ましいかについて検討がなされ、「キリスト教への信仰決心は、イエスの生のすべてがその人の中で顧みられなければならない。私たちは福音を裏切り、異宗教者を苦しめるような強制的な信仰の決断やだましごとのように駆り立てて宣教するいかなる不適切な宣教手段に対しても反対する。悔い改めと神の絶え間ない恵みを求めていく必要がある(ローマ3:23)。私たちはキリストを証しする責任がある一方で、キリスト教への信仰告白は、最終的には聖霊の働きによるもの(ヨハネ16:7~9、使徒のはたらき10:44~47)である。私たちは聖霊の風が人のコントロールできるところを超えて思いのままに吹く(ヨハネ3:8)ことを認識している」との提言がなされた。