占い師から先祖の供養をしなければ不幸になると脅され、多額の鑑定料などをだまし取られたとして、関東地方に住む女性5人が6日、世界基督教統一神霊協会(統一協会)と信者らを相手取り、約1億1400万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起した。
今回提訴に踏み切ったのは、99〜06年にかけて統一協会の信者らが行う占いによって被害を受けたとする東京都や神奈川県に在住の40〜60代の女性ら。占いが統一協会の資金集めを目的としたものであるとしている。被告側は事実を否定している。
最近の統一協会を巡る訴訟では、熊本市の女性が違法な勧誘行為で多額の献金をさせられたとして起していた訴訟で先月29日、東京地裁が統一協会側に約4400万円の支払いを命じたばかり。