ウェスレアン・ホーリネス神学院理事長の本間義信師が3日、日本宣教会・代田教会(東京都世田谷区)で開催された第39回再臨待望東京大会(主催:再臨待望同志会=相田望会長)で講演、「望みに生きる生活」(1テサロニケ4:13−18)と題して、キリストの再臨を待ち望むキリスト者は「神に喜ばれる生活を送らなければならない」と強調した。
大会の主題は「終末に生きるキリスト者」。2日間の日程で行われ、初日の2日は東京新生教会牧師で東京聖書学校教授の横山義孝師が講演した。
午後6時半からの聖会で本間師は、1930年代に起こった日本のリバイバル運動は「再臨信仰を中核とする運動であった」と指摘し、キリストの再臨を待ち望む信仰に満ち、緊張した空気が張り詰めていた当時の教会の様子を説明した。そのうえで「その日(再臨の日)を迎えるキリスト者の姿勢として、『神に喜ばれる生活』を送らなければならない」と強調。ジョン・ウェスレーの語った「キリストを愛する愛、神を愛する愛で満たされている状況」にキリスト者としての生活の本質があると説いた。
本間師は、再臨を望むキリスト者はいつも「神の御旨(みむね)に目覚め」(5:6)、日々の生活のなかで愛を持って互いに交わりをし、怠けている者たちを戒め、気落ちしている者たちを励まし、弱い者たちを助け、すべての人に対して忍耐強く接していく(5:12−15)ことが大切だと述べた。
また本間師は、第2次大戦中に国家から迫害され殉教した菅野鋭(すげの・とし)が、御言葉への信仰を最後まで貫き、人の前ではなく「神の前でどう生きるか」をまず第一に考えていたことを強調し、「主に名前が呼ばれたとき、『主よお待ちしておりました』と言えるだけの準備はできているでしょうか」と会衆に問いかけた。
最後に本間師は、「私たちは再臨の主をお待ちしている。主は愛のお方。そのご愛の中に導かれている。その主に喜ばれる姿、主第一、神第一で生かしていただきたい。いつでも喜んで主を迎えることのできる私たちにしていただきたい」と信仰生活の指針を示した。