年に一回、教派を超えた世界のキリスト者らがひとつになって一致のために祈る祈祷週間が開催されている。世界キリスト者らによる超教派の祈りを通じて、お互い異なる宗派に属するキリスト者同士が決して隔たれた存在ではないことを改めて認識することが目的のひとつとされている。
毎年北半球では1月18日から25日まで、南半球ではペンテコステにキリスト教一致祈祷週間が行われている。祈祷週間においてはキリスト教各宗派間の説教者が交互に他の宗派と交わり、異なる宗派の壇上で説教を行うなどのエキュメニカルな活動が世界中でなされている。さらに超教派による異なる宗派に属するキリスト者が共に集う礼拝もこの祈祷週間のために特別に開催されている。
世界教会協議会(WCC)とカトリック教会の宗教間対話のための司教協議会(PCID)がWCC信仰職制委員会を通して合同で発表された、2012年度祈祷週間のテーマとして用いられる聖句は第Ⅰコリント15章51節から58節から「わたしたちは皆、主イエス・キリストの勝利によって変えられます」となっている。
日本カトリック中央協議会では、「2012年のキリスト教一致祈祷週間の準備は、ポーランドの教会が行いました。ポーランドの教会は、復活したキリストがもたらす真の勝利によってキリスト者が新たにされ、一致するよう呼びかけます。ポーランドの教会の呼びかけに応じながら、今年もキリスト者の一致を祈りたいと思います」と伝えている。
なお日本キリスト教協議会(NCC)とカトリック中央協議会は、2012年のキリスト教一致祈祷週間のために小冊子『2012年キリスト教一致祈祷週間』およびポスターも作製している。小冊子には、「2012年のテーマの解説、エキュメニカル礼拝式文、八日間の聖書の黙想と祈り、ポーランドの教会の祈り、ポーランドにおけるエキュメニズムの状況」についての内容が盛り込まれており、キリスト教一致祈祷週間だけではなく、一致を求める個人の祈りや共同の祈りのために年間を通しても用いることができるよう配慮されているという。また全国各地のキリスト教一致祈祷週間にちなむ各地の行事に関しても一覧表が掲載されている。
小冊子・ポスターはNCCおよびカトリック中央協議会エキュメニズム部門から申し込むことができる(無料・送料は別途請求)。エキュメニズムの活動推進のための寄付も合わせて受け付けている。詳細および小冊子のPDF版はカトリック中央協議会ホームページまで。
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