「生ぬるい」クリスチャンか、「火に燃えた」クリスチャンか?
ガジマ氏は世界のクリスチャンには「生ぬるい」クリスチャンと「火に燃えた」クリスチャンの二種類しかいないと指摘し、「火に燃えた」クリスチャンが聖霊に満たされたクリスチャンであるのに対し、「生ぬるい」クリスチャンは「神の火がどんなにその場を動いても、その火を感じない『耐火性クリスチャン』ともいえます」と対比した。聖霊に満たされたクリスチャンとなるためにもガジマ氏は「他のクリスチャンをコピーしようとするのではなく、聖霊様をコピーするようにしてください」と勧めた。
また悪の支配下にある(Ⅰヨハネ5・19)世の中にあって、ガジマ氏は「神様はまるで悪を見ておられないかのようにしておられると思われるかもしれませんが、世界の悪が最大限まで達するとき、神様は人間の理解に挑戦されるためにご自分の御力を解き放たれます」と説いた。
異言の祈りは自分の霊が神と語る祈りである
聖霊に満たされたのであれば、異言を語ることが大切になってくる理由として「あなたの霊が神と語るためです(Ⅰコリント14・14)。知性では自分の言っていることの意味がわかりません。自分の霊で奥義を話すからです(Ⅰコリント14・2)。聖霊があなたに満たされるとき、満たしは賜物、しるし、不思議として現れます。1分間異言で語るなら、1分間、1時間なら1時間の力が与えられます。異言で祈るということは発電機のようなものです。『天から火を求める』のではなく、私達の心の内から癒しや奇跡、不思議を作り出していくのです」と説いた。
ガジマ氏は使徒パウロが啓示の人であった秘訣について、「異言を語ることにありました(Ⅰコリント14・18)。新約聖書の半分以上はパウロによって語られています。異言を語るなら、自分自身を建て上げることにつながります」と説いた。
ガジマ氏は人間の身体について「外側は家であり、聖霊の宮(Ⅰコリント6・19)です。その内側に『自分』が存在しています。自分を建て上げるとは、内側の自分がイエス・キリストに似た者となっていくことです」と述べ、異言を話すことによって、内なる自分に力を与え、自分自身を強めている(Ⅰコリント14・4)のであり、異言で祈れば祈るほどきよめられ、もっと神様の御言葉に忠実になることができると説いた。
また個人だけではなく教会にも聖霊の力が必要でり、教会が聖霊に満たされるとき、「知恵の言葉、知識の言葉、信仰、いやし、奇跡を行う力、預言、霊を見分ける力、異言、異言を説き明かす力という賜物がやってくるようになる(Ⅰコリント12・4~11)」と説いた。
聖霊の力についてガジマ氏は「地上における一番大きな賜物です。聖霊様は知恵と知識、理解の賜物であり、教会の慰め主、教師、導く力であり、困難の時に私達を導いてくださるお方です。聖霊様が暗闇の力に打ち勝つことを可能にさせ、国を勝ち取らせてくださいます」と説いた。
悪い計画に打ち勝つ祈りが必要
ガジマ氏は一方で悪い者の支配下にあるこの世界にあって、「あなたが知らないところで、あなたに悪い計画を持っている人たちがたくさん存在しています。あなたの知らないところであなたに対抗する計画がなされています。あなたがもっと祈ることで、それらの計画は壊されます。祈ることで、神の栄光があなたに宿るようになります」と伝え、より熱心に祈ることを促した。
国際的にも経済不安やイランの核兵器製造、イスラエルによる先制攻撃の可能性などの緊張が高まっており、イスラム教勢力による教会の焼き払いなども生じている中にあって、ガジマ氏は帰国後世界的な悪い計画が崩され全能主による道が示されるために10万人の教会員とともに21日間の断食の祈りを行う予定であるという。
今年度ガジマ氏は10月9日の東京での大会を皮切りに、福島、名古屋、大阪、神戸、山口、四国、福岡、大分、宮崎、札幌と約一カ月の期間で全国にわたって聖会を行った。ガジマ氏の教会では牧師だけではなく、信徒が祈りをもって死人をよみがえらせる奇跡も生じているという。今回の来日でガジマ氏は、日本で行われた聖会に参加した人から亡父の遺骨を携え「死からよみがえらせてほしい」と頼まれる体験をしたことも明かし、「こんなに大きな信仰は見たことがありませんでした。『平安のうちに行きなさい。時がやってきています。あなたがお父さんを受け取りますように』とその人に伝えました。日本で信仰が立ちあがっていることのしるしだと思います」と述べた。
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ジョセファット・ガジマ氏:タンザニアグローリー・オブ・クライストタンザニアチャーチ主任牧師。タンザニアで東アフリカ最大の7万人教会を運営している。多くの不治の病を患う人が癒され、究極の癒しとして、400名以上の死者を信仰の力により、蘇らせている。タンザニアで生まれ、4歳の時に事故で脊髄損傷、10歳で全身麻痺になる。6年間寝たきりで過ごし、医者に死を宣告されるものの、奇跡的に癒され、クリスチャンとなり献身する。著書に死人がよみがえる!がある。