最近発表された宗教および公共生活に関するピューフォーラムによる世界キリスト教調査によると、世界200カ国以上の調査対象となった国々の中でブラジルが世界で二番目にクリスチャンが多い国であることが明らかになったという。21日、米クリスチャンポスト(CP)が報じた。
ブラジルには1億7500万人ものキリスト教徒が存在している。世界第1位は米国で2億4700万人、第3位はメキシコで1億800万人のキリスト教徒がそれぞれ存在することが明らかになった。
ブラジルのキリスト教徒数はナイジェリアのキリスト教徒数の2倍以上、ドイツのキリスト教徒数の3倍以上にも達している。ブラジルのキリスト教徒の大部分はカトリックかプロテスタントのキリスト教徒であることも示された。
ブラジルは16世紀にポルトガルによる植民地化が行われたのをきっかけにカトリックが広まった。1950年にはブラジル国民の94パーセントがカトリック教徒であった。しかしながら1980年代に入ってからカトリック教徒の割合が減少し、プロテスタント教徒が急激に増加してきた。
2009年時点のカトリック教徒の割合は68.43パーセント、プロテスタント教徒の割合は20.2パーセントとなっている。今日でもブラジルのカトリック教徒数は世界でもっとも多くなっており、世界カトリック教徒の8人に1人はブラジル人であるという。
2006年のピューフォーラム調査によると、ブラジル国内のペンテコステ派のキリスト教徒が急増し、プロテスタント教徒のうちの72パーセントがペンテコステ派に属していることが示された。世界宗教のうちキリスト教はもっとも信仰者が多く、世界人口の約3分の1近くとなる21億8千万人がキリスト教徒となっている。