4日から7日にかけて、インドネシア北スラウェシ州州都のマナドでグローバルクリスチャンフォーラム(GCF)が開催され、300人の世界各国キリスト教指導者らがフォーラムに参加した。フォーラム参加者らは、北スラウェシ州サルンダヤン知事の歓迎を受け、その後インドネシアの教会と社会の間に直面する諸課題について検討する全体セッションが開催された。
同フォーラムにおいて、世界教会協議会(WCC)中央委員会調整役のウォルター・オルトマン博士は、今日の時代において劇的に変化する諸教会を取り囲む環境に対処するために「キリストを土台とした希望の中に、諸問題を解決する答えが隠されています。この希望それ自体が私たちが養い育てているものと伝統の中で築き上げられてきた共同体の関係性を明らかにするものであるといえるのではないでしょうか」と述べた。
2008年にケニアで開催されて以来2回目のGCFとなり、WCCの他世界福音同盟(WEA)およびカトリック教会の宗教間対話のための司教協議会(PCID)に所属する様々な伝統的背景をもつ各宗派・組織の代表者らが一同に集った。
GFCでは諸教会と組織の間の良い関係構築を奨励し、相互で伝統的に対話がなされてこなかった宗派・組織間の対話を促進している。同フォーラムはインドネシア諸教会、特にインドネシア教会聖餐共同体(PGI)の働きによって開催に結び付けられた。
オルトマン博士は、同フォーラムについて「今回のフォーラムで得られたもっとも素晴らしい実りは幅広いキリスト教信仰の伝統を持つ諸宗派の間での関係性が構築され、共に私たちクリスチャンが直面する共通の課題への対策法について模索することができたことでした」と述べた。
参加者全体による祈りによってオープングセッションが始まり、フォーラム第一日目の全体セッションではGCFの歴史を振り返る時間が設けられた。GCFは諸宗派間・組織が対話を深めることによる、相乗効果によるキリスト教諸宗派・諸団体がこれから発揮していく潜在的可能性を模索している。
分科会では参加者らが互いの信仰の道について証しし合う時間がもたれた。GCFでは教会、組織全体の交わりとともに、長年クリスチャンとして奉仕してきたキリスト教指導者個々人の信仰の道のりについての証しによる個人的な交わりも重要視している。フォーラムでは、参加者らが世界キリスト教共同体が向かっている主たる傾向について検証し、それぞれの地域や伝統宗派に分かれた会合を行い、「イエス・キリストにある人生を共に分かち合い、聖霊によって力づけられる」ための道が模索された。
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