英福音同盟(EAUK)宣教部長のクリシュ・カンディア博士は、2011年ケズィック・コンベンションで英国内のキリスト教徒らに対し、「信仰を分かち合うことを恐れてはいけない」と強調した。
カンディア博士は今年度のケズィック・コンベンションに参加した聴衆らに対し、最近の英国人キリスト教徒がイエス・キリストのことを語るのに非常に神経質になってしまっているのではないかと問い、「キリスト教徒にとって恐れのために孤独な世界に後退してしまうのはとても容易なことです。多くの人が宣教の際に恐れを感じています」と述べた。
昨年英国内で発効された平等法がキリスト教徒の宣教に対する迫害を与えているという認識については「一部のキリスト教徒は平等法が迫害であるかのように見なしていますが、このことについてエチオピアの兄弟に話したところ、彼は笑っていました。彼は『そのようなことは迫害とはいえない。それを迫害と言いたいのならば迫害という言葉の定義を変えなければならないだろう』と話していました。エチオピアのある村では、すべてのキリスト教徒の家屋でドアの下にメモ書きを置かれ、そのメモには『この村を今夜去らなければ、君たちは明日に死ぬだろう』と書かれているそうです」と述べた。
英国内の平等法によるキリスト教徒への迫害に神経質になるよりも、カンディア博士はキリスト教徒はより一致して教会外での関係性を構築していかなければならないのではないかと提案した。
カンディア博士はキリスト教の宣教をする際に教会外で個人的な人間関係を築くことは、福音主義の宣教の鍵となる行為であり、クリスチャンは他人に面倒を見てもらえないだろうと思っている人たちに敢えて配慮する姿勢を見せるときに、世の人々の中にあって影響力を発揮するとし、「私達の仲間・家族あるいは私達に適合する集団だからといって交わるのではなく、私達と異なる状況にある人々とこそ交わっていくべきです。そして福音を分かち合う際に、決して自分にできることは何もないなどと思わないでください」と述べた。
ケズィック・コンベンションは英ケズィックを発祥の地とする超教派による実践的なホーリネス運動促進のための聖会。2011年度は7月16日から8月5日まで3週間にわたって英国ケズィックにて開催されている。