米オクラホマ州エドモンドにあるキリスト教会「ライフチャーチTV」が9日、創立15周年を迎えた。車2台しか入らない大きさのガレージで礼拝がスタートしてからわずか15年で、信徒数約2万6千人、米6州13カ所に枝教会を持つまでに成長した。しかし、9日の記念礼拝で同教会の創立者で主任牧師であるクレイグ・グローシェル氏(43)は、依然として同教会が「メガチャーチ」ではなく、まだ始まったばかりの教会であると強調した。
同教会は1996年、グローシェル氏と約40人の信徒でスタートした。最初の礼拝は、レンタルしたプロジェクター1台、約2千円で購入した電灯2台だけを用意してガレージでささげられた。グローシェル氏は説教で、礼拝中は寒くて帽子と手袋を着たまま礼拝をささげなければならなかったと当時を振り返った。
しかし、その礼拝で7人がイエス・キリストに生涯をささげると献身を決心した。グローシェル氏は、神がすばらしいことを成してくださるに違いないと確信したという。その後、同教会の礼拝の場は成長とともに中学校、自転車工場、映画館と移り変わった。09年には礼拝参加者の規模で全米2位にランクインされた。
しかし、グローシェル氏は同教会を「メガチャーチ」と呼ぶことを強く否定している。「メガ」と呼ぶとき、「大きい、遅い、成功した」という意味を感じると言い、同氏は同教会は「とてつもない大きなビジョンを持ったまだ始まったばかりの教会」だと語った。
「我々は、大きなビジョンを持った、小さな教会だ」「我々は世界へ出て行くビジョンを持っている。午前9時と10時30分からの礼拝を楽しむだけではない」とグローシェル氏。同教会のミッションは「人々をキリストに完全に従うよう導くこと」であると強調した。