東日本大震災からの復興のために、教会が教派を超えて祈る「第3回東日本大震災3・11復興支援超教派一致祈祷会」が11日、東京都新宿区の淀橋教会で開かれた。教会関係者ら約150人が集まる中、政府の東日本大震災対策本部で仮設住宅建設促進チーム事務局次長を務める衆議院議員の柴橋正直氏が講演し、「この国のリーダーたちのために祈っていただきたい」と為政者への祈りを呼び掛けた。
牧師の父を持つ柴橋氏は、信仰熱心なキリスト者だ。講演で柴橋氏は、これまで政治家として決断を迫られたさまざまな場面で、つねに祈り、神の御心を求めてきたことを明かした。そのうえで、国政には何よりもキリスト者の祈りが必要だと強調し、被災地復興に向けて「(為政者が)一致団結できるように、祈っていただきたい」と訴えた。
柴橋氏の講演を受けて参加者らは、分裂やいがみ合いの絶えない国政に神が介入し、被災地復興に向けて為政者が一致して正しい判断を下せるようにと心を合わせて祈った。また、被災者、特に高齢者や幼子をはじめ、地元の企業や教会、ボランティアのために祈りをささげた。
祈祷会は、毎月11日に開催されている。次回の7月11日は午後7時から淀橋教会で、津波によって会堂が全壊した気仙沼第一聖書バプテスト教会牧師の峰岸浩氏が講演する。同日午後2時からは同会場で、講師に国際処方心理学大学研究員で国際危機緩和サービス研究所所長のジョナサン・オルフォード氏を招いて「危機対応セミナー」を開催する。午後2時から3時半、同3時45分から5時の2回で、演題はそれぞれ「危機に陥った時どうするか」「トラウマ(心的外傷)によるストレスにどう対応するか」。事前申込不要、入場無料。問い合わせは淀橋教会(03・3368・9165)。