財団法人日本聖書協会(中央区銀座4)で13日、同協会主催の「国際聖書フォーラム2007」の記者会見が開かれた。
フォーラムは今年6月27、28日、リチャード・ボーカム氏(英国国教会教義委員、セント・アンドリューズ大教授)、『原典ユダの福音書』(日経ナショナルジオグラフィック)の最初の英訳担当者マーヴィン・マイヤー氏(チャップマン大教授)、フィリポ行伝やステファノ伝説など新約外典研究で知られるフランソワ・ボヴォン氏(ハーバード大)ら新約聖書、聖書学、考古学の専門家ら5人を講師として招待する。会場は東京都千代田区の東京国際フォーラムのホールB5。チケットは3月中旬から都内のキリスト教書店、同協会公式サイトなどで販売を開始する。初日(2時間枠が2コマ)は2千円、2日目(同3コマ)3千円。セミナー単位の入場も可能(各1200円)。
会見では渡部信(わたべ・まこと)同協会総主事、谷口裕子・同協会翻訳部担当らが出席し、「『ダ・ヴィンチ・コード』関連、『原典ユダの福音書』など、聖書がマスコミでも取り上げられている。今回は聖書の外典に相当するものを集め、それらの位置づけと聖書の正典性を学び直す機会としたい。外典に対する日本聖書協会の正しい位置を知っていただきたい(渡部氏)」などと話した。
昨年に引き続き第2回目のフォーラム。講演は英語で行われ、日本語の要約文、大型スクリーンでの日本語同時通訳がある。谷口氏は「著名な専門家の方々だが、日本に来るチャンスも少なく、豪華な顔ぶれが一度に集まるのも聖書協会ならでは。ぜひ、この機会を生かしてほしい」と来場を呼びかけている。400人収容のホールで5セミナーを開催し、2千人の動員を期待している。チケットは「前売りで十分満席になる可能性がある(谷口氏)」ため、早めの購入を勧めている。
第1回は講師に、教会関係者、聖書学専門家、文化的キリスト教専門家らを国内外から揃え、3日間で計29セミナーを開講。2時間毎に5つのセミナーが同時進行し、「自分のニーズに合うセミナーを選べるようにした(渡部氏)」。延べ5千人が参加し、満足度も高かったという。各セミナーの内容を収録したカセットテープや講義録も完売した。今後は毎年フォーラムを開催する予定だ。