世界70カ国で1200万人に福音を伝えた世界的伝道師ルイス・パラウ牧師が、中国共産党元幹部で無神論者の趙啓正氏と18カ月に渡って対話した記録が北京で出版された。
「リバーサイド・トークス(川岸の語らい)」と題され中国語の出版もなされた同対談録は、パラウ師が2005年の北京訪問時趙氏と出会ったときに「聖書を3度読んだ」ことを聞いたことに端を発したという。
先月30日北京で開催されたブックフェアでサイン会が開催され、両氏による講演が開かれた。中国語版1万部と英語版2000部が中国国内で販売される。
現在政府諮問機関のメンバーである趙氏は1989年から党中央対外宣伝弁公室に所属。無神論を主張する中国共産党の顔としての立場を担っていた。
無神論を説く中国共産党が国内の非登録キリスト教会を激しく弾圧する政策に対して発言を求められたパラウ師は重要な問題であるとしつつも、今回の対談が政治的な問題を含めないものであるとした。
対談録は創造を含む7章140ページに渡る。「神がどこから来たのか、私には答えがない」と問うた趙氏に、パラウ師は「我々が天国に行くとき、わかる」と語った。