日本チャーチスクール協会(JCSA)は、8月30、31日、第三回チャーチスクール教師訓練セミナーを東京都江戸川区のグリーンパレスで開催した。会場には、チャーチスクールの教師や生徒、両親など大人と子ども合わせて約100人が集まった。
今回のセミナーのテーマは「キリストの大使を育てる」。講師には、オーストラリアのヘリテージカレッジ教育学部長ロバート・ハーシェル氏が招かれた。2日間で6回の講演を行ったハーシェル氏。クリスチャン教師にとって必要なことを、その資質から、実際の教授法、生徒たちへの接し方まで、実例を用いながら幅広く伝えた。セッションの合間には五つのグループに分かれての分科会も行われ、西村内弘師(みどり野キリスト教会)や福田誠師(東京バイブルチャーチ)など、関東地域でも他に先駆けてチャーチスクールを実践してきた牧師たちが講師を勤めた。今回のセミナーは子どもたちも一緒に参加できるようにとキッズプログラムも用意され、チャーチスクールに通う中高生が引導を受け持った。
幼稚科の教師を務め、3人の子どもがチャーチスクールに通っているという女性は、「クリスチャンとして成長し続けているかが教師としても大切だということを改めて感じた。このような集まりが定期的にあればいい。」と感想を話した。また、今年始まったチャーチスクールで教務主任を勤める男性は、「他の学校の先生たちとの交わりが持ててよかった。教育のベースが何かということにもう一度目が開かれた」と話した。
昨年の教師訓練セミナーでも講師を勤めたハーシェル氏。一年前に比べ、専門的、具体的な学びをするための準備がより整えられ、JCSAの教師たちがもつ日本のチャーチスクールでの授業の質が高まることへの願いがより強く感じられたという。昨年は始まったばかりの活動を励ますことに重点をおいたというが、今年は教師の個人的な成長と学術的な技術の熟練に重点を置いて講演したと話す。クリスチャン教師にとって大切なことは、聖書的であること、クリスチャンとしての世界観を持つこと、教育の価値・重要性を正しく理解すること、生徒たちが質の高い教育を受けることができるように計画すること、より良い働きのために国際的ネットワークをつること、の五つをあげる。日本のJCSAの働きにとても感銘を受けていると語るハーシェル氏。日本では牧者的なケアがなされている点がよいことと話し、再び来日してJCSAの働きを助けることができ、感謝するとともにうれしく思うと語った。
8月11日に福岡会場で始まった教師訓練セミナーは、山口、静岡、沖縄の各会場で開催されてき、今回の東京会場が最後。ハーシェル氏は山口、静岡、沖縄の三会場でも講演し、200人以上の教師が講演に参加した。