国際基督教大学(ICU)のキリスト教と文化研究所とジェンダー研究センターは2日、日本基督教団牧師で「信仰とセクシュアリティを考えるキリスト者の会」代表の堀江有里氏を講師として招き、共催講演会「教会の『聖』性を考える―レズビアンの視点からみた『キリスト教批判』の可能性」を同大で行った。講演には学内外から約百人が参加し、同性愛について賛成・反対の両方の立場の人が、同性愛者であり牧師である堀江氏の講演に耳を傾けた。
堀江氏は教会内における同性愛者に対する差別と、女性に対する蔑視は、共通の土壌から生じていると告発した。
質疑応答、また講演後回収されたアンケートには様々な感想が寄せられ、継続的な議論が期待される。
堀江氏は昨年にも同大で2度、同性愛に関する講義を行い、同年9月には書籍も出版した。現在、日本基督教団・向島伝道所担当教師、花園大学非常勤講師、「信仰とセクシュアリティを考えるキリスト者の会」代表などを務める。