海上自衛隊の3等海佐(42)が96年12月から97年1月にかけて世界基督教統一神霊教会(統一協会)のツアーに参加し、無断で北朝鮮に渡航していたことが28日、わかった。その後の調査で、韓国にも統一協会の関係で無断渡航していたことが判明しており、防衛庁は97年1月、この隊員に対し減給2カ月(6分の1)の処分を下していた。
この隊員は96年12月30日から97年1月4日までの間、北朝鮮にある教祖・文鮮明の生家を訪ねる統一協会主催のツアーに一人で参加した。それ以前にも96年8月に同じく統一協会のツアーで韓国に無断渡航していた。
当時は1等海尉で、海自岩国基地(山口県)の航空隊で救難飛行艇のパイロットをしていた。現在は地上勤務だという。