世界保健機関(WHO)と国連合同エイズ計画(UNAIDS)は21日、エイズウイルス(HIV)感染に関する年次報告を発表した。感染者数は3950万人になる見通し。今年1年で430万人の感染、290万人の死亡を確認した。世界全域で感染者が増えているという。
サハラ砂漠以南では感染者2470万人、全体の63%が集中している。今年だけで280万人が感染した。
アジアの感染者は860万人で、インドだけ見ると2005年末に570万人で、これまで最多の南アフリカ共和国の550万人を上回った。
感染経路で顕著だったのは、南・東南アジアでは買春による異性間性行為での感染が41%。東欧・中央アジアでは麻薬注射による感染が67%にのぼる。