28日、神奈川県の夫婦が、長女が統一協会に入信し多額の寄付を行ったうえに行方不明となり家族が崩壊したとして、統一協会に対し慰謝料など約1700万円の損害賠償と、長女に毎月2時間の面会を求め、東京地裁に提訴した。
訴状によると、統一協会に入信した長女は1987年以降2004年までに夫の貯金約2500万円と、両親にうそを言って借りた約385万円を寄付。その後、2004年9月に夫と離婚した後は行方不明になっているという。統一協会広報部は今回の訴訟に対して訴訟も見ておらずコメントできないとしている。
後を絶たない統一協会の違法で強引な勧誘、献金による被害に対しては、これまでも全国各地で元信者らが損害賠償を求め訴訟を起こしている。一方、原告の代理人弁護士によれば、今回のように家族崩壊の責任を問う訴訟は今回が初めてという。
2003年11月には全国統一協会被害者家族の会も結成されるなど、統一協会による被害の実態に対しては、今後もさらに公の場で明らかにされていくであろう。