主要国首脳会議(G8サミット)は6日夜(日本時間7日未明)、英国北部スコットランドの保養地グレンイーグルズで、エリザベス女王主催の非公式夕食会で幕を開けた。7日午前(同7日夕)の国際経済と地球温暖化対策をテーマにした討議に入る。同日夜に北朝鮮とイランをめぐる核問題についても話し合う予定。
また、産経新聞によると、主要国(G8)の6日までの調整で、中東和平に関し、すべての当事者が新和平案(ロードマップ)進展に努めるよう求めるメッセージを特別声明か、ブレア英首相の議長総括に盛り込むことが固まった。中東地域の民主化、安定化を目指した「拡大中東・北アフリカ構想」の推進も確認する。
8日はアフリカ支援が主要テーマ。ロイター通信によると、議長国の英国が求めた対アフリカ援助の倍増や財務相の事前会合で合意した最貧国の債務帳消しの範囲の拡大、世界貿易機関(WTO)の自由化交渉に向け公正な貿易ルールへの道筋をどこまで打ち出すことができるかなどが焦点となる。
G8は6月、アフリカ14か国など最貧国18か国の債務総計約400億ドル(約4兆4000億円)の帳消しで合意している。同通信によると、南アフリカやエジプトなどを含むアフリカの全債務は約3200億ドル(約35兆円)。
アフリカ連合(AU、53か国)首脳会議は5日、主要8か国(G8)に2007年までにアフリカの全債務の帳消し実施を求めることを決めた。6日に英スコットランドで始まる主要国首脳会議(グレンイーグルズ・サミット)でAUの総意として伝え、実施を要請する。(ロイター)