共同通信によると、米国に本部を置くキリスト教団体「中国支援協会」(CAA)は30日までに、中国河南省で24日当局未公認のキリスト教会、地下教会の牧師ら約100人が拘束されたと発表した。
同通信英語版によると、同省の各都市で同日、私服捜査官が牧師宅や教会を家宅捜索した。牧師らは拘束され、拘置所で尋問を受けた、とCAAが発表した。教会では資料や米など食料品が押収されたという。拘束された人々の多くが同日中に釈放されたが、9人がなお拘束されている。CAAによると、当局は「違法な宗教活動」を摘発理由に挙げた。
ボブ・フーCAA会長は「今回の弾圧は氷山の一角に過ぎない」としている。フー氏は「中国政府は諸外国政府に対し、中国国民の信教の自由が保障される時代となった、と主張している。だが、国内各地で行われている、地下教会に対する一連の暴力的迫害は、政府の主張と合致しない」と、当局を非難している。