今年創立100周年を迎える東京YWCA(窪田暁子理事長、東京・御茶ノ水)は、先月より、中国で高齢者介護体制の確立に取り組む中国YWCAの人材育成支援、豪国YWCAで実施中の乳がん患者リハビリプログラムを日本で開始した。
東京YWCAは、世界94カ国のネットワークを活用し、女性をサポートする国際事業を展開している。今回、記念事業の一つとして、介護制度と介護従事者の育成・資格制度の整備を計画する中国YWCAを支援することが決定した。中国では、一人っ子政策の影響で高齢化が急速に進み、高齢者介護が社会問題になっている。現在、東京YWCA内の「東京YWCA専門学校」では、35年の社会福祉士育成の実績を生かし、日本から中国への講師派遣や日本での研修会を実施している。
また、東京YWCAは、乳がん患者向けリハビリプログラム「encore」(アンコア)を豪国YWCAから取り入れ、日本で開始した。アンコアは、医療施設で行われる通常の運動プログラム以外に、乳がん手術を経験した女性たち同士の交流に特に力を入れる。8週プログラムの第1期が先月中旬に開始された。問い合わせ先は東京YWCA(電話・03-3293-5421)。