米ニューヨーク在住のカメラマン、トシ・カザマさんが各地で生命の尊さを訴える講演会を行っている。創立120周年を迎えた横浜YMCA(横浜市)では24日、平和月間特別企画としてカザマさんが「『いのち』と向き合う」と題して講演した。
カザマさんは、米国内の数々の刑務所を訪問し、8年半をかけて20人の死刑囚を写真に収めてきた。米国では2004年11月現在も38州で死刑が行われ、うち19州では少年による犯罪も死刑の対象としている。
カザマさんは、犯罪現場、被害者、刑務所、死刑執行現場、死刑器具などを写真に収め、ギャラリーや講演会などで展示する。犯罪をさまざまな角度から多面的に捉えることで、「罪を犯しても人間、もっと命を貴ぶべきではないか」というメッセージを伝える。
カザマさんの講演は、今月27日(土)午前10時から厚木YMCA別館(神奈川県厚木市、無料)、同日午後6時から神田キリスト教会(東京都千代田区、日本聖公会、500円)など、今後も各地で行われる。詳細は主催のアムネスティ・インターナショナル日本(03・3518・6777)。