福音自由・グレース宣教会代表牧師の堀内顕師が15日、大阪・森ノ宮ピロティホールで開催された第42回大阪ケズィック・コンベンション第2日目の信徒セミナーで講演し、初代教会で「聖霊と信仰に満ちている人」と証しされたバルナバに関する聖書の記録から真のキリスト者の姿を説いた。信徒ら400人以上が参加した。
堀内師は使徒の働き11章19−26節を説きながら、バルナバに見られる「立派なキリスト者」としての特徴をいくつか取り上げた。
堀内師はまずバルナバが、初代教会の人々の必要を満たすために自ら進んで自身の畑までを売り払い、代金をすべて使徒の足もとに置いた(使徒4:36〜37)ほどの「心の大きな持ち主」であったことを強調した。
バルナバがなぜそれほどまでに心を広く持てたのか。堀内師は、イエス・キリストの愛――自分で支払おうとしても到底できない自分の罪の代価を代わりに支払うために、罪の無い方、イエス・キリストが愛ゆえに自らのいのちまでも惜しげもなくささげられた――その愛を、バルナバが真心から自分のものとして受け入れたとき、自分の財産をその方の必要のために用いることなどとても小さなことに思えただろうと語った。
堀内師は、「教会は愛に満ち溢れて豊かになるプログラムがあふれている」場所だとしたうえで、一人でも多くの信徒が主イエスの愛に満たされて心を大きく持ち、人々の必要に答えられる生き生きとした教会を形成してほしいと訴えた。
バルナバは、燃えるような信仰の情熱と同時に、親しみやすく温かい愛情をあわせ持つ人物でもあった。アンテオケ教会から世界宣教が始まるとの大きなビジョンをいだきつつ、バルナバは数多くの信徒らの信仰を強め、励ました。
堀内師は、「(バルナバは)神の御霊に満たされて神の知恵に頼りながら、神の導きを確信して歩む人であったから、知恵に満ちた言葉がいつも口からあふれていた」と語り、いつも御言葉の黙想と祈りによって聖霊に満たされ、内側からあふれ出る愛で人々を励まし霊的な影響力を与える人になりたいと、その実践を勧めた。