世界教会協議会(WCC)と教皇庁キリスト教一致推進評議会が共同で企画する「キリスト教一致祈祷週間」が18日から25日まで実施された。
全世界のキリスト教とキリスト者の一致を目指して行われた同祈祷運動は、エキュメニカル運動の一環として、毎年行われている。今年の主題聖句は、「耳の聞こえない人を聞こえるようにし、口の利けない人を話せるようにしてくださる」(マルコ7:37)。ここに、?教会の一致のために共に祈り努力すること、そして?苦しむ人々に応えるために協力すること、という2つのテーマを盛り込んだ。
同祈祷運動の主催関係者はエキュメニカル運動が今世界的に注目される中で、この運動の大切さを再確認していると話した。
日本キリスト教協議会(NCC)の山本俊正総幹事は、「年に一度ある祈祷週間だが、伝統の違いを乗り越えて共に祈るのは実にすばらしいこと」と話し、「特に今年は、特にHIV/エイズ(AIDS)で苦しんでいる人のことを思いながら祈れて、本当に良かった」と語った。
特に21日には、「キリスト教一致祈祷週間」を迎えたエキュメニカル礼拝が日本各地で捧げられた。東京では約80年の歴史を誇るカトリック東京教区神田教会で礼拝が行われ、100人余りが参加した。説教は、日本基督教団・番町教会の横野朝彦牧師が取り次いだ。