クリスマスを前に、韓国生まれのゴスペルソング『君は愛されるため生まれた』が、各地で歌われていると神戸新聞が報じた。
『君は...』は、韓国の伝道師イ・ミンソプさんが1997年に作詞作曲した。日本でも広がり、2005年に発売したイさん公認の日本語版CDは1万8千枚売れたという。「きみは愛されるために生まれた」「きみの存在が私にはどれほど大きな喜びでしょう」と歌いかける。
同紙によると、兵庫県丹波市の中央小学校の親子ら約二百人で結成した「こうが山ゴスペルクワイヤ」は九日、同小体育館で手話を交えて大合唱した。
長崎県では昨年、市民グループがCDを制作し、県内の公立校約七百校に配布した。悲惨な少年犯罪が立て続けに起こった同県だが「歌を聴いて、自殺を思いとどまった」と中学生からのハガキが届くなど、問い合わせが絶えないという。
今や社会問題ともなっているいじめや自殺だが、「誰もが尊く喜びとなる存在」というこの歌詞が与えるメッセージは多くの人に生きる勇気と励ましを与えている。