海外でクリスチャンになった人々の日本での信仰生活をサポートする一環として、日本人クリスチャン・フェローシップ・ネットワーク(Japanese Christian Fellowship Network、以下JCFN)が9月23−24日、大阪市東住吉区の長居ユースホステルで「帰国者カンファレンス関西2005」を開催した。会場には、海外経験のある日本人クリスチャンを中心に約60人が集まった。
2日間で3回の集会が開かれ、大阪インターナショナル・チャーチの創始者であり、現在はオーストラリア・ブリスベンにあるi Churchで日本人伝道を行っているジャック・マーシャル師と妻の恵子師が、「Love through the Cross」というテーマから、十字架についてのメッセージを伝えた。神様が人間の罪と引き換えに与えられた十字架の愛、その十字架によって救われる恵み、そして十字架を負ってキリストに従うとはどういうことかを説いた。
集会ではメッセージのほかに、参加者の交流を深めるためのミニゲームや、帰国者フォローアップのためのワークショップ、小グループでの恵みの分かち合いなどが行われた。参加者からは「今回のメッセージから人間には理解できない十字架の愛を知ることができた」「76歳になっても十字架に感動の涙を流せるマーシャル先生の姿から、キリストに従う姿を学べた」などの感想が寄せられた。
様々な理由から、海外にいる日本人の魂は、福音に対して数倍オープンであるようにみえる。JCFNは、そんな彼らが共通して抱える帰国への不安にこたえるために活動をはじめた。設立当時30人だった会員は、今では約2000人にまで成長。国際化が急速に進む中で、JCFNの活動はさらなる広がりをみせているという。東京や大阪などの大都市以外の地域でも、帰国者が自主的に集会を企画してJCFNの活動をサポートしている。今月1日から横浜でも地域集会が新たに始り、東京、大阪、長野、千葉、神奈川と全国6箇所に広がりを見せている。今後は海外で救われる日本人の多くの割合を占める留学生を対象に、帰国後日本で直面する、家族との関係や就職に備えるためのセミナーなどを開催すると同時に、地域で行われる小グループの交わりを通して帰国者フォローアップをしていきたいという。「帰国者の交わりからその家族へ、そして職場へと帰国者を越えた宣教へ貢献していくことが帰国者ミニストリーのビジョンです」と関係者は語る。
今月9−10日には福岡県直方市にある直方いこいの村で「ホームカミング九州(帰国者カンファレンス九州)2005」が開催される。(JCFNホームページ www.jcfn.org)