聖書に方向性を求めビジネスマンなど一般企業に勤務する人たち同士の交流と相互理解を目的とするインターナショナルVIPクラブ(市村和夫・代表役員)の都内4地区合同クリスマス集会が4日、東京都豊島区のサンシャインシティビルで開催された。佐藤義高牧師(単立・練馬栄光キリスト教会)がクリスマスメッセージを執り次ぎ、ノンクリスチャンを含む110人の参加者に対して「信じることはあなた任せだが、神様はいつも愛してくださっている。この愛を受け入れるとき、新しい人生が始まる」と力説し参加者の心を揺さぶった。
自ら歯科医院を経営する佐藤牧師は、献身までの経緯を語り、幼少時代から歯科医になるまで強くなることと財産を築くことを一生の目的としていたと明かした。イエスの生まれた馬小屋にたどり着いた東方の博士たちについて触れ、「(博士たちは)財産、知恵、名誉、すべてを得ても、まだ見つけていない、人生の真理を求めた」と話すと、クリスチャンでなくても人生の真理を考えるはずと述べ、聖書が万民に開かれた神のみことばであることを強調した。また、聖書のみことばに基づいてエルサレムに到着した博士たちがヘロデ王の王宮を訪問したことについて「王が生まれるのならば大きくて美しい所で生まれるという固定観念がある」と指摘。博士たちは、キリストがベツレヘムに生まれるという聖書のみことばに戻ったとき、最終的にイエスの御許にたどり着くことが出来たと述べ、「聖書のみことばに始まり、聖書のみことばに終わることによって、宗教者でもなかった博士たちは、いのちの王と出会い、聖書に記されることが出来た」と説明した。
佐藤牧師は、ゲノム研究をする科学者が60兆のヒト細胞と規則的に並んだDNAらせんを発見した際、人智を超えた「何か偉大なもの」の存在を認めるしかないと話したと述べた。佐藤牧師は「私の限られた100年足らずの人生のうちに人生の真理を突き止めたいという欲望が、歯科医をして財産を築く欲望に勝った」と証しすると、聖書は神様が与えた人生の使用説明書と表現し、「この身体をどう用いれば最高の人生を送れるのか。聖書に基づいて生きるとき、すべての扉が開かれる。生き甲斐のある人生を過ごせるのです」と強調した。目、耳、口が不自由だったヘレン・ケラーについて話し「どんなに不幸でも、神様は愛してくださっている。信仰の有無を問わずすべての人を愛してくださっている」と語り終えると、観衆は涙ながらに拍手を送った。
また、この日、橋本徹氏(国際基督教大学理事長)の講演、賛美グループ「シャローム・ゴスペル」(松戸市)の賛美、奏楽賛美などがあった。