ベトナム政府は1日、自国の宗教政策と宗教団体の活動状況をまとめた「宗教白書」を発表した。白書には、ベトナムが他民族、他宗教国家であり、宗教の自由を憲法によって保障していると記述されており、キリスト教迫害国としての自国のマイナスイメージ払拭に向けた動きとみられる。
ベトナムはこれまで、キリスト教人権活動団体ICC(International Christian Concern)が選定したキリスト教迫害国10ヶ国のうち一つに選ばれるなど、世界的なキリスト教迫害国家として知られてきた。今年はじめの世界貿易機関(WT0)加入で世界を視野に入れた経済政策を進める中、自国の宗教の自由をアピールし、国際社会での信用回復に取り組んでいる。