米国の若者たちの多くが宗教や倫理といった側面から人生を見なくなり、経済的に裕福であることや社会的な名誉を最も重視していることがわかった。
ピューリサーチセンターが06年9月6日から10月2日にかけて18歳〜25歳の若者1501人を対象に調査した結果、20パーセントが自身の信仰について「特定の宗教を信じない無神論者」と答え、20年前と比べて約2倍となった。「自分はプロテスタントの信徒である」と答えた人も44パーセントにとどまった。
「金持ちになること」を人生の優先順位で第1、2位に選んだ人は全体の80パーセントだった。また、50パーセントが「社会的名誉」と答えた。「立派なクリスチャンになること」と答えた人は4パーセントだった。
人生で最も重要な課題について質問したところ、18パーセントが「大学入学」「授業料の支払い」「卒業後の進路」など進学に関することを選んだ。20年前に実施された同じ調査ではわずか1パーセントだったという。
58パーセントが「同性愛は当然受け入れられるべき」と答え、約50パーセントが「同性同士の結婚は認められるべき」と答えた。また、66パーセントが「性に関することは自由であるべき」との認識を示し、若者の倫理感が大きく変化していることがわかった。